A.首の痛み(頸椎症、ストレートネック、頸椎椎間板ヘルニアなど)

1:評価

 痛みの出る動きや制限のある動きなどを視診や触診、整形外科的テストを行い、原因を追求していきます。

2:治療

 評価結果に基づき必要となる動きの獲得のため、徒手療法を行っていきます。

3:運動療法(トレーニング、ストレッチ)

 患者様の状態に合わせて負荷量や運動量、動作の大小などを設定し、運動療法を行っていきます。

4:自主トレーニング指導

 症状改善のためにはご自宅でのセルフケアも必要となります。簡単に始められるものから、その発展したものまで、丁寧にご指導させていただきます。


B.肩の痛み(肩関節周囲炎[四十肩、五十肩]、インピンジメント症候群、腱板炎、上腕二頭筋腱炎など)

1:評価

 肩関節周囲には多数の筋肉や靭帯、また関節包や滑液包と呼ばれる軟部組織が存在しています。エコー(超音波診断装置)なども用い、それぞれの現在の状態や機能をしっかりと評価し、原因追及を行っていきます。

2:治療

 評価結果に基づき、徒手療法を行っていきます。
 肩関節に作用している背中(胸椎)や体幹の動きなども同時に促していきます。

3:運動療法(トレーニング、ストレッチ)

 肩関節周囲筋のトレーニングやストレッチ、肩甲骨の運動を行っていきます。

4:自主トレーニング指導

 症状改善のためにはご自宅でのセルフケアも必要となります。簡単に始められるものから、その発展したものまで、丁寧にご指導させていただきます。


C.膝の痛み(変形性膝関節症、膝関節靭帯損傷、半月板損傷)

1:評価

 膝関節の動きや膝関節周囲の組織(筋、靭帯など)の状態などを細かく評価していきます。また姿勢や立ち座り動作、歩行状態など、痛みや動きの制限の原因となっている部分を評価していきます。

2:治療

 大腿骨や脛骨、膝蓋骨(通称:膝のお皿)に対しての関節モビライゼーション、下肢の筋肉に対してのストレッチなどを行っていきます。

3:運動療法(トレーニング)

 O脚やX脚など、膝の状態に合わせて立位や歩行に必要となる筋力の向上を目指します。

4:テーピング

 必要に応じてテーピングも行います。また、巻き方などもご指導させていただきます。

5自主トレーニング指導

 症状改善のためにはご自宅でのセルフケアも必要となります。簡単に始められるものから、その発展したものまで、丁寧にご指導させていただきます。


D.足の痛み(アキレス腱炎、捻挫などによる足関節靭帯損傷、足底腱膜炎、外反母趾など)

1:評価

受傷した際の状況や痛みの出るタイミング、動作、普段の生活での足部の状態などを中心に評価を行い、根本的な原因となっている部位を追求していきます。

2:治療

 足部のマッサージや関節モビライゼーション、足部に影響を及ぼしている膝や股関節などに対してのストレッチなども行っていきます。また、受傷初期に関しては電気療法や超音波療法など疼痛軽減作用のある物理療法機器を用いコンディショニングを行い、その後徒手療法へ移行していきます。

3:運動療法(トレーニング)

 動作中(歩行など)、足部は常に荷重を受けており、その情報を全身に伝達する重要な役割があります。荷重位でのトレーニングを中心に行い、立位時や歩行の際の痛み軽減と安定性向上を目標に行っていきます。

4:テーピング

 痛みの強い時期、ウォーキングやランニング、スポーツの際のテーピングなど、目的や状況に合わせてテーピングを行います。また運動前など、ご自身でも巻けるようにご指導させていただきます。

5:体外衝撃波

 難治性の足底腱膜炎などでは体外衝撃波を行うこともあります。